『医療保険は入ってはいけない!』

内藤眞弓『医療保険は入ってはいけない!』
読了。


もう殆ど知っている内容ばっかだったのでサクッと読みました。


前回のレビューにおける正反対の論理のうち、
『生命保険はこうして選びなさい―必要な保険・いらない保険』側の論理です。


ま、それもそのはず。
著者の内藤さんは、
『生命保険はこうして選びなさい―必要な保険・いらない保険』の著者「生活設計塾クルー」の取締役ですから。
知ってて買ったんですが、
主張は『生命保険はこうして選びなさい―必要な保険・いらない保険』と全く一緒でした。。


主張は、公的保険制度が日本は充実しているのだから、
民間保険会社の保険や共済に入るなら、
自分の収入とかかる生活費を考えて最低限の準備をすればよい。
あとは、しっかり貯蓄して賄おうというものです。


現役世代の保障は、これで正しいと思います。


しかし、
今の公的保険制度が将来どうなるか分からないのも事実。
今の現役世代が老後を迎えた際はどうするのでしょう?


その点に関しての著者の主張は、
将来は分からないから、そのときまでに貯蓄しましょう、
医療保険に加入の場合は、変化する制度や社会にあわせて見直す必要もありますよ、
という感じです。


確かに今の保険じゃ対応できない変化あると見直す、
変化に対応できるよう貯蓄する。
これも正しいです。


しかし、見直したときにはすでに体を壊して新規加入の出来ない人、
入れても年齢が上がってて、結局高額な負担になってしまう人・・・。
もちろん、貯蓄したくても出来ない人だっているわけです。
こんな場合はどうしたらいいんでしょう??


もちろん理想は、
現役世代は掛け金を安くして(保障を抑えて)将来のために貯蓄!
老後は、万一健康を崩しがちになっても医療保障の準備があって、
時代の変化にもある程度対応できている、
ですが・・・、
正直、それは無理なのでは?とも思います。
ホント難しいですね。
ここが、生命保険に入る、あるいは、提案するときに難しい点で、
結局最後は考え方になってしまう点だと思います。


ここで悩んでも仕方ないので、
この方と反対の意見の本を読むことにします(笑)
そのうえで比較し、自分の考えを持つことにします。


とうわけで、次に読む本は、
前回のレビューの本、
『「得する保険」「損する保険」―生保のトップセールスが本音で語る』と同じ著者が書いた
『感動!医療保険のプレゼンテーション』に決定!




内藤 眞弓『医療保険は入ってはいけない!』
ダイヤモンド社 2006年