先日機会あって1992年のムートンを少しだけ飲んだときのことを
日記に書かせていただきました。
それによってますますムートンへの憧れは増してゆくわけですが、
そもそもなぜムートンに憧れのようなものを持っているか
今日はそれを綴らせていただければなと思います。


特に、1982年のパーカーポイント100点のムートンを飲んでみたい。
これも僕の目標のひとつなのであります。


ワインに興味をもち、
ワインを素人なりに楽しんでいるうちに、
とくに理由はないのですが、
ムートンが一番飲んでみたいワインになりました。


興味をもった最初のうちは、五大シャトーなら何でもいいから飲んでみたいとか、
やっぱ憧れはロマネ・コンティかなとか、
何も知らないままに思ってました。


今でも何も知らないのに変わりはありませんが、
それでも何故かムートンにひかれるのです。
恐らく、それまで2級だったのが、努力によって格上げされた、
そういうところにひかれてるのではないかと思います。


1855年の格付けで2級になったとき、
「首位に立つを得ずといえども、
2位に甘んずるを肯(がまん)ぜず、
ムートンはムートンである。」といい、
118年たってようやく認められた1973年のエチケットには
「PREMIER  JE SUIS,  我 一級たり、
 SECONDE JE FUS,   かつては 二級なりき、
 MOUTON NE CHANGE.  されど ムートンは変わらず」
と書かれています。


ムートンでも評価として認められるのに118年もかかっているのです。
我々が周囲の目を気にして行動するのは愚かしいことかもしれません。
我々も周りに左右されない、
本当の価値観で勝負せねばなりません。
また、それができれば、
他から与えられる評価などに迷わされたり、
悩むことはないのです。


少し偉そうなことを書いてしまいましたが、
もちろん僕もまだ実践できておりません。
これからそうなれるようにしたいと考えております。
ムートンは僕にとってこの目標の象徴でもあるのです。